内視鏡治療の術式
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)のご紹介
内視鏡的粘膜下層剥離術とは、胃・食道・咽頭などの早期癌または良性腫瘍に対する、内視鏡治療の術式です。 具体的な方法は、病変部より少し広い範囲に目印をつけ、粘膜下層という部位に、薬剤を注入してその部位を浮かせた状態にし、専用ナイフで粘膜を切開し剥離します。
ESDの適用判断は、医師との相談になります。詳しくは、内視鏡担当医師にご相談ください。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の利点
利点1.より大きな病変を一括切除できる
- 従来より行われていた内視鏡的粘膜切除(EMR)では、一括切除可能な大きさの限界を2cm と規定していますが、ESDでは2cm を超す病変でも、高い一括完全切除率が得られます。
- また、粘膜下層を直接剥離する技法により、潰瘍を有する病変の切除も可能になりました。
利点2 より詳しい病理診断ができる
- 一括完全切除された病変について、癌の組織型、深達度、脈管侵襲、潰瘍瘢痕の有無など、リンパ節転移の危険因子をより正確に、病理組織学的に診断をすることが可能になりました。
利点3 低侵襲で、QOLの高い治療
- ESDは、胃を切除するような開腹手術と比べ、低侵襲で、臓器の機能を温存することのできるQOLの高い治療法です。術後疼痛はなく、回復も早いです。
利点4 低コスト(より短期間での回復、入院生活)
- 術後の回復がより早くなりますので、入院日数も短くなります。これにより、入院費用もより低額になります。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の実際紹介
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船橋総合病院 外科